舟入南停留場(ふないりみなみていりゅうじょう、舟入南電停)は、広島市中区舟入南四丁目・五丁目にある広島電鉄江波線の路面電車停留場である。駅番号はE5。
歴史
1943年(昭和18年)12月に土橋から舟入本町までの区間が開通した江波線は、その半年後の1944年(昭和19年)6月に舟入本町から延伸、当停留場はこのとき路線の終点として開業した。開業時の停留場名は舟入南町停留場(ふないりみなみまちていりゅうじょう)である。しかしその翌年の1945年(昭和20年)8月6日には広島市に原爆が投下され、江波線をはじめとして広島電鉄の市内電車は全線が不通となる。
江波線が被爆から復旧したのは1947年(昭和22年)11月のことである、このとき停留場名は江波口停留場(えばぐちていりゅうじょう)へと改称された。路線はその後1954年(昭和29年)には当停留場から延長され、新たに江波口停留場(現在の江波停留場)が開業、このころ当停留場はグランド口停留場(ぐらんどぐちていりゅうじょう)へと改称された。この「グランド」は西区観音新町にある広島県総合グランドを指す。その後、1960年(昭和35年)ころには開業時の舟入南町へと再改称された。舟入南停留場に改称したのは2019年(改称当時は平成31年)のことで、広島電鉄は改称の理由を「名称の由来となった所在町名の変更のため」としている。
年表
- 1944年(昭和19年)6月20日:江波線が舟入本町から延伸、舟入南町停留場として開業。
- 1945年(昭和20年)8月6日:原爆投下により、市内電車は全線不通となる。
- 1947年(昭和22年)11月1日:江波線が運転再開、江波口停留場に改称。
- 1954年(昭和29年)1月:軌道が延長され、新たに江波口停留場が開業。このころ、代わってグランド口停留場に改称。
- 1960年(昭和35年)頃:舟入南町停留場に再改称。
- 2002年(平成14年):舟入南6丁目交差点の改修工事に伴い、上りホームが広島市道霞庚午線北側に移設、下りホームは拡張され上屋が設置された。
- 2013年(平成25年)2月15日:9号線の運行が八丁堀から江波まで延長され、当停留場にも乗り入れる。
- 2014年(平成26年)2月:舟入南6丁目交差点 - 広電江波終点前交差点間の道路拡幅工事に伴い、下りホームがリニューアル。ホームが拡張され、上屋がホーム全体に延長された。
- 2019年(平成31年)4月1日:舟入南停留場に改称。
停留場構造
江波線の軌道は道路上に敷かれた併用軌道であり、当停留場も道路上にホームが設けられている。ホームは低床式で2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟んで配置されている。ただし互いのホームは斜向かいに位置していて、北に土橋方面へ向かう上りホームが、南に江波方面へ向かう下りホームがある。かつては両ホームが線路を挟んで向かい合う相対式ホームであった。
両ホームともに、連接車両に対応した長さを持つ。
運行系統
当停留場には広島電鉄で運行されている系統のうち、6号線、8号線、9号線が乗り入れている。
停留場周辺
- 広島県立広島商業高等学校
- 広島市立江波中学校
- 舟入神社
- 広島県総合グランド
- 広島ヘリポート(旧広島西飛行場)
- マリーナホップ
- ボートパーク広島
バス路線
舟入南電停の周辺には「舟入南」バス停があり、広電バスと広島バスが停車する。
- 舟入南バス停(舟入通り南行き 江波方面)
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- 6(広電バス) 江波営業所・江波三菱前方面
- 舟入南バス停(舟入通り北行き 舟入本町方面)
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- 6(広電バス) 加古町・市役所前・本通り方面
- 舟入南バス停(西行き 観音新町1丁目方面)
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- 50 東西線(広島バス) 庚午住宅入口・アルパーク方面
- 舟入南バス停(東行き 吉島西方面)
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- 50 東西線(広島バス) 御幸橋・平塚町方面
隣の停留場
- 広島電鉄
- ■江波線
- 舟入川口町停留場 (E4) - 舟入南停留場 (E5) - 江波停留場 (E6)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05986-4。
- 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 舟入 (広島市)
外部リンク
- 舟入南 | 電車情報:電停ガイド - 広島電鉄




